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2009年5月 2日 (土)

噛み合わせ

以前に、『噛み合わせについて、今度書き込むこととします』ということを書いてから、何ヶ月も経ってしまいました...

ブログを診療の合間に書くことはなかなか大変な作業ですね。

 

さて、先日テレビで放送されていた噛み合わせに関する内容のことを、患者に質問されましたので、少し書きます。

噛み合わせが悪いと...という、少し不安をアオルような内容だったようです。

 

そもそも、噛み合わせが悪い、という定義自体が難しいのです。

 

かなりの数の論文を読み、自身も噛み合わせに関する研究をしてきた経験から、現段階では全身に及ぼす影響にまで言及するのはいかがなものか...と考えます。

 

もう少し小さいエリア、例えば、この歯とこの歯の噛み合わせは不安定、とかこの歯とこの歯は接触していない...とか、そういうことの治療のために咬合治療(噛み合わせ治療)が存在するのではないか、と考えます。

噛み合わせが全身に及ぼす影響について、ない、とは言っておりません。

あるようにも思います。

 

もう少し、信頼に足る科学的データが増えてきたときに...ということで。

 

 

大竹貫洋