カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の記事

2011年4月16日 (土)

ボランティア

東日本の大震災、現在も原発の不安定要素は存在し、震災現在進行中というところでしょうか

 

私も、いろいろなところに、"ボランティアでの治療の可能性"を打診してみましたが、現場が混乱しているせいか、お返事をもらうこともできていません。

できれば、放射能のコンタミが危惧される地域に足を運びたいと思っておりますが、私自身が迷惑をかけてはいけないと思い、行動に移せないでおります。

 

ポータブルのエンジンタービンなどの装備はあるので、なんとか力になりたいと思っております。

 

幸運にも、頑強な身体に生まれましたので、瓦礫撤去作業でも良いから現場に向かいたいと思います。

阪神淡路大震災の際にも、少しの間でしたが、入れ歯の調整に行きました。

 

現在は開業をして、時間の拘束はありますが、できることを探し、一つでも前に進むことに協力できればと考えております。

 

ゴールデンウィークは、北へ、向かいます。

 

 

 

大竹

カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の記事

2011年3月19日 (土)

震災

先ほども、8日目で救出された方がいらっしゃいました。

頑張りました。お疲れ様でした。

東京にいても、夜寒い風に当たって凍えるように感じます。

救出された方は、水をかぶった後に、1週間以上もの間、海風が直接吹き付ける極寒の中で耐えてきたのだと思うと、想像をはるかに超えます。

 

物資が届かない、届けたがらない業者、助かる人、庭で走り回り笑顔でいる子ども

 

私たちは、何をしてあげられるのでしょうか。

 

飛行機がパイロットの都合で飛ばなかった、というニュースもありました。

とてもとても悲しいと思いました。

もちろん、そのパイロットにも家族がおります、仕事上の選択の自由もあります。

東電の方々も、死を覚悟しての作業、そしてそこにも家族がいます。

 

何が正しくて、何が正しくないのか、とても深く考えさせられております。

 

仕事、我々は、経済活動をして、税金を喜んで払って、復興に向けた間接的支援をすることに集中し、そして仕事をさせていただいていることに感謝しながら、仕事を全うしたいと考えます。

 

私のルーツは、福島です。

 

その困窮した姿は、見るに耐え難いものとなっております。

目を大きく開けて、それをしっかと見て、逃げずに考え続け、悩みつづけたいと思います。

 

被災者、救助者の邪魔にならない時期になりましたら、私は北へ、東へ、可能ならば向かうことを考えております。

 

大竹

 

カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の記事

2010年3月29日 (月)

歯は咬合時に動いています。 その3

変位の話の続きをしていこうと思います。


お話しているように、歯は咬合時にある一定の方向へ動くことが報告されてきているのですが、

歯の咬合面の、荷重を加える位置によって動き方が変わることも報告されています。


たとえば上顎第一大臼歯の頬側1点に荷重を加えた場合と口蓋側1点に荷重を加えた場合には動く方向も量も異なります。


基本的に頬側1点のみで咬合させたときの方が口蓋側1点で咬合させたときよりも大きく変位します。

口蓋側1点で咬合させたときには咬頭かん合位の際の変位に近い動き、すなわち口蓋側あるいは口蓋側歯根方向へ変位し、頬側の場合には頬側方向への成分が多くなることが確認されています。


このような差が生じることには、頬側と口蓋側の歯槽骨の厚みの差が原因していると考えられています。


健常者の咬頭かん合位やタッピング時の変位の方向を正常とした場合に、それとは異なる方向へ変位することは歯周組織との調和を乱し、咬合性外傷につながる可能性があると考えられています。


つまり、歯根の形態、骨の形態や厚みなどの解剖学的形態と歯周組織の粘弾性には関係があり、これらの両者から、咬合面上の力を加える(咬合力が加わる)位置を変えることで、歯の変位の方向や量に違いが生じるのであろうと考えられています。


ゆえにどこに力が加わるとどのくらいの量どう動くということを把握した上で咬合調整を行うことは、歯周組織と歯の調和を目指すときに不可欠であろう、ということで、私も日々測定に解析に励んでいる状況です。



大雑把に説明させていただきました。


また随時ご紹介させていただけたらと思います。


オオタケデンタルオフィス 小椋麗子  www.o-dent.com

カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の記事

2010年3月 1日 (月)

歯は咬合時に動いています。その2

本日もまた、歯の変位の続きをご紹介していこうと思います。

 

 

前回お話したように、正しい咬合調整のゴールを求めて歯の変位の研究が始まりました。

 

 

咬頭かん合位における噛みしめ時に、上顎臼歯は主に口蓋方向あるいは口蓋側歯根方向に、下顎臼歯は舌側方向へ変位をすることが報告されています。

 

 

つまり咬合する時に上下顎の歯列弓が小さくなるように、すなわち各歯のコンタクトが密になるようにそれぞれの歯は動いているのです。

 

 

この歯の変位量は咬合力が増加するにつれて大きくなりますが、その関係は正比例の関係にはなっていません。

 

 

まず、1kg以下のわずかな荷重量で歯は大きく変位し、その後は緩やかに変位量が増加します。

最初の急激な変化は歯根膜の変形に起因し、それ以降の緩やかな変化は主に骨の歪みに由来していると考えられています。

 

 

このようにほんの小さな力で歯が大きく変位することも、口腔内と石膏模型の咬合接触状態が異なることの一因となっているのです。

 

 

また、前述のように歯が変位することは、上下顎臼歯の位置関係が咬合力が増加するにつれて変化する可能性があると考えられ、噛みしめ強さの変化によって咬合接触点がどう変化するかということを調べた報告があります。

 

この報告に関してはまた後日お話させていただければと思います。

 

 

オオタケデンタルオフィス 小椋麗子 

カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の記事

2010年2月22日 (月)

歯は咬合時に動いています。

今回から大学で行われている基礎研究についてご紹介していこうと思います。

 

私が研究している内容は、機能時の歯の微小な動きに関することです。


クラウンを作製したとき、どのように咬合接触を与えればよいのかというところを目的に始まりました。


そもそも間接法でクラウンを作製した場合には200?300μm高く出来上がることがわかっています。


それは印象時の歯列弓の形状の変化、歯周組織の持つ粘弾性、さらに印象時、咬合採得時、石膏模型作製時、ワックスパターン作製時、埋没・鋳造時、の各過程での材料の膨張収縮、咬合器装着の誤差、等が原因と考えられています。


咬合していない状態でも開閉口時に骨は歪んでいるのです。印象採得は開口して行われるのでそれだけでも誤差が生じてくることが明らかです。


また、歯周組織の持つ粘弾性、つまり印象圧による変形ももちろん再現できず誤差につながります。


ほかの材料的なエラーを含めて考えると、結局どんなにテクニカルエラーをなくしても、200?300μmは高い補綴物が出来上がるのです。つまり、必ず咬合調整が必要になります。


咬合調整する際に、最終的なゴールをどこに設定するのか。


咬合性外傷を起こさないようにするための、あるいは歯根膜の廃用性萎縮を起こさせないようにするための、歯周組織に調和した咬合とはいったい何なのか。


これを知るために、まずは歯が機能時にどういった動きをするのかということが調べられるようになりました。


歯根膜や歯槽骨が、咬合によって歪み、そのため機能時に歯が動いていることがこれまでの数々の研究で明らかにされています。

歯の変位に関する研究内容については次回以降詳しくお話させていただければと思います。


小難しい話なのに長くなってしまいました。

 

今後もう少しスマートにまとめていければと思います。


オオタケデンタルオフィス 小椋麗子 


カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の記事

2010年1月 9日 (土)

明けましておめでとうございます

今年は、私自身が厄年ということもありまして、年頭に想うことが大変多かったです。

厄年には、派手なことをしない、地味に地道に、与えられた仕事をこなしていく、ということのようです。

 

気持ちを新たにしたのは、やはり

"いかにインプラントにしないように、歯を抜かないか"

 

歯医者の原点である、歯を残す、口腔健康維持の手助けをする、ということを忘れてはならないと考えてます。

 

と同時に、いままで同様、

"いかに可撤性義歯(入れ歯)にしないように、インプラントで噛み合わせを作るか"

ということも大切だと考えます。

 

今年も勉強勉強で、頑張ります。

 

大竹貫洋

カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の記事

2009年12月26日 (土)

Dr.ナダレンジャー

防災科学技術研究所に属しておられます、Dr.ナダレンジャーの動画をみました。

高層ビルと低層ビルはどちらが揺れるのか?

とても面白くて分かりやすい説明です。是非ご覧ください。

勝手な想像から、高層ビルのほうが最上階での揺れが大きいのか、と思ってしまいがちですよね。

 

我々歯科の研究分野でも、"硬い材料が壊れにくい"といったことが良しとされるわけではなく、適正な物性は、その位置や部位によって変わりますし。

 

今年は、ブログを書いてみなさんに情報をいっぱいおくるぞ!と思っておりましたが、なかなか日々の忙しさのせいにして、十分にはできませんでした。

 

来年こそ、分かりやすい情報を、ブログを通してお伝えしたいと思います。

 

皆様良いお年をお迎えくださいませ。

 

オオタケデンタルオフィス 院長 大竹貫洋

 

 

 

カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の記事

2009年5月11日 (月)

治療の専門性の限界

私は大学病院でも治療をしています。

 

大学病院では専門分野にそれぞれ科が分かれており、

互いに連携をとりながら治療を行います。

 

それがもちろん大学病院のよいところであり、

また、悪いところでもあると、最近感じるようになりました。

 

たとえば、私は主に補綴治療(かぶせ物や、かみ合わせに関する治療)を行います。

ほかの部分は、ほかの専門分野の先生にお願いするような形になるのですが、

 

一人の患者さんにしっかり向き合って治療を行っていると、

部分ではなく、患者さんの口腔内全体を責任もって診たい、と思うことがあります。

 

もちろん、専門の先生のほうが確実であることもあります。

そのために専門分野で分かれているのですから。

 

しかし、やはり、歯医者になったからには、一人の患者さんを

とことん責任を持って診られる医者になりたい。

 

そのために専門分野jはもちろん専門分野以外にも目をむけ、ひとつとして手を抜かない

という意識を持って治療に取り組んでいるつもりです。

 

このオフィスはそういった全人的な治療ができる場所だと思っています。

 

今日は私の意気込みを語らせていただきました。

あつすぎましたか? 

       

 月曜担当  小椋麗子

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の記事

2009年2月 2日 (月)

2月になりました

はじめまして。月曜担当の小椋です。

毎日寒い日が続きますね。

風邪が流行していて、治療中お鼻で息ができなかったり、咳が出てむせてしまう人が急増中です。

さて、先日歯科の材料に関する研究をされている先生の講演を聞く機会がありました。

私の大学時代に教えていただいた先生なのですが、詳しい研究内容を聞いたのは今回が初めてでした。

先生は30年間、ずっと歯と材料を接着するセメント類の接着する力の大きさをしらべていて、さまざまな材料と歯をセメントでくっつけて、壊して、という一見非常に単純な実験を、気が遠くなるほどの回数行っているということでした。

何が言いたいのかというと、

歯科は材料をとてもたくさん使います。それらは、温度が高く、湿潤で、細菌もたくさんいる口の中の環境に耐えて、人体に無害である必要がある、とてもいろいろな条件を満たしたものでないといけないのです。

そして、そういった材料は、小さな小さな、そして地道な実験を積み重ねて開発・改良され、皆様の口の中で使われることになるのです。

当たり前のことかもしれません。

でも、こういう実験を人生をかけて行っている人がたくさんいて、それによって日々歯科医療は進歩しているのだなあと感じたので、思いつくままに書いてみました。

すぐに結果が見えなくてもとにかく続けることで何か見つけられる、とその先生は講演を締めくくっていました。

その姿勢を見習って、私も日々治療に励みたいと思います。

小椋麗子

カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の記事

2009年1月29日 (木)

誕生日なので

今日は私の誕生日です。39歳来年は40代...早いものです。

さて、ブログを始めて約1ヶ月、スタッフにいろいろと歯科医療情報を書いてもらおうと企画しておりましたが、今そのネタの仕込み中とのことですので、もうしばらくお待ちください。

今日は、友人歯医者の治療をしました。

『歯医者が歯を綺麗にしないでどうする!』なんて説教をしながら、患者として思うことを教えてもらったりもしてます。先週も来院した他の友人歯科医 師も、『麻酔怖いよ、痛くしないでー』と...  きっと職場では『はい我慢!』なんて歯医者らしくしているのかな?と想像すると、少し面白いですね。歯科医 師でも虫歯にはなります。毎日のケアが大切です。

患者の立場になって考える、忘れてはならないですね。

先日、"かみ合わせ"に関することを書きます、と記しておきながら... かみ合わせの話を歯科医師を相手にお話しても、???とされることが多く、一般の方にどのように書いて伝えたら分かりやすいのか、現在思案中です。

もう少しお待ちください。

大竹貫洋

カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の記事

2009年1月17日 (土)

執筆の機会を与えられて

先日、とある歯科医師会から依頼を受けまして、"かみ合わせ"に関する研究をまとめ、持論も含めまして書き記す機会を頂戴しました。

その中の一部に

"世界には多くの咬合理論を唱える医師がいて、それぞれがその咬合理論で患者を治してしまいます。つまりどの咬合理論でも治るなら、必ず治る咬合理論はない"

注:咬合とはかみ合わせのこと

という、ある研究者のお考えを引用させていただきました。

小生が大学院で学位論文を書き上げた4年間、その後のブリティッシュコロンビア大学でもずっと、上記のようなことを考えながら研究をしておりました。

答えを見つけ出すこと

周りよりも早く何かに気づくこと

確かに患者からみて、その医者が"?理論をもっています"ということのほうが安心して治療を任せられるでしょう。一方で、医者は、その理論が本当に正しいのか、その理論を導き出す過程についても厳しい目をもって向き合っていくことを忘れてはならないと考えます。

時に、自分の考え方がネガティブなのかな?斜めにみる癖があるのかな?と考えてしまうことがあります。新しいことや流行の考え方、テレビで話題の何々、ということでご質問を受けることがありますが、これからも、まじめに丁寧に"?だからこういう治療を勧めます""?だからまだこの治療方法は取り入れてません"のように答えていくようにしたいと思います。

かみ合わせのことについて、また機会がありましたら、書きます。

大竹貫洋

カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の記事

2009年1月 6日 (火)

新しい年を迎えて

2009年 本年もよろしくお願いいたします。

今年は、このブログを通じて、歯科医療に関する、最新の情報を提供していかなければならないと思います。

そしてその情報は、我々歯科医、研究グループで咀嚼、吟味されたものでなければならず、ただ発信すれば良いというものであってはならないと考えます。

今年もよりいっそう、スタッフと共に勉強していきたいと思います。

オオタケデンタルオフィス

大竹貫洋

カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の記事

2008年12月25日 (木)

クリスマス

さて、第一回目のつぶやきでもしましょう。

と、流行のブログを始めてみたは良いのですが、何を書こうかと悩んでしまいますね。

流行が嫌いな僕ですが、友人からの『患者は歯科医療のことを知りたい、情報を待っている、治療してくれるドクターの人柄を知りたいのだからブログを』という勧めで...始めてみました。

良い医療を積極的に売っていく、というのはあまり好きではなくて、ただ、医療行為には"違い"があることは分かっています。

その違いを患者個々が見極めるために、情報は発信すべきなのかも知れませんよね。

堅苦しいことも私自身が書く必要があるとは思っていますが、当院自慢のスタッフたちに、歯科に関するいろいろな情報を発信するよう命じておきます。

ホントに頼れますよ、うちのスタッフは...

それでは、みなさま、素敵なクリスマスを

院長大竹貫洋t.otake@o-dent.com