2009年3月28日 (土)

細菌との戦い

細菌の大きさは1μm前後と言われています。

10μmの隙間は、彼らにとってはとても大きな空間なのかも知れません。

人間が立っているときの横幅、しっかり考えたことないですが、60センチくらいですか(?)、幅6メートルの門に向かって入っていくのは大変贅沢に広いです。

我々の医療は、その限界にちゃんと挑戦できているのだろうか?とふと考えるときがあります。

30μmの隙間なら僕らにとって18mですから

 

私はマイクロスコープを使って約20倍の拡大をしながら治療をすることがあります。

そのとき、こんなことも考えます。

我々は、1/20の小さな動きでその大きさに対応しきれているのか、と

 

それでも、見なければ、見えなければ、しっかりとした診断と治療ができないわけですから、マイクロスコープは必要です。

 

このような物理的限界を超越するマテリアルの開発を、臨床医師の立場ではありますが、開発企業とディスカッションしております。

 

細菌が簡単に通り抜けることができないような工夫、現存する材料のなかでもそれが一番達成可能なものを選択するように、最新情報を取り入れることが大切だと思っております。

 

 

 

大竹貫洋

 

 

2009年3月12日 (木)

共同での手術

RE(アールイー)にも書きましたが、今日、午前の手術は、デンタルクリニック高円寺の大橋先生と一緒に行いました。

今日の手術は、臼歯に3本、サイナスリフトも同時に行いました。

 

当院では、症例の難易度によっては、2人以上のドクターで手術をいたします。

4つの目、での手術は、ドクター自身にも患者にも安心が得られると思います。

 

埼玉では所沢と岩槻に度々出張いたしますし、デンタルクリニック高円寺にはよく手術補助に行きます。

 

これからも、このような手術の体制を維持して行きたいと思っております。

 

 

大竹貫洋

 

 

 

 

2009年3月 4日 (水)

ホワイトニングとは

ホワイトニングについての理解が、患者によって異なることがあります。

我々歯科に関係する者の中には、ホワイトニングとは歯を薬剤などを用いて、歯自体の色を白くすることだけを指し示すと考えたり、また患者もそのような認識なのだろうと、当たり前のように思ってる者がおります。

 

患者によっては、ホワイトニングという施術名から、賢明に想像し、"クリーニングによって黒ずみが取れることかな"とか、それぞれに思うでしょう。

 

分かりやすく(?)説明してみることにしました。

 

歯が相対的に白くなるには

1.クリーニング

2.スケーリング

3.ブリーチング

という施術によって行います。

1.は器具を使って、"歯の表面の汚れを取り除く"ことです。

2.は器具を使って、"歯の周りにある病原となり得る歯石を取り除く"ことです。

3.は薬剤を用いて、"歯自体の色を白くすること"です。

 

先日も患者からの『歯をホワイトニングしてください!』との希望があったので、よくよく話を聞きましたら、クリーニングの希望でした。

 

歯の色を決定付ける要素は、外表面の付着物と、内面の色や治療による変色、歯が生きてないことによる変色などがありますので、医師の診断の後に何をするか決めると良いと思います。

場合によっては、歯石を除去するだけで、綺麗になることもあります。つまり保険の範囲内で綺麗になることもあるのですから。

 

 

大竹貫洋