« 共同での手術 | トップページ | 安定した初期固定  上顎骨が少ない症例で »

2009年3月28日 (土)

細菌との戦い

細菌の大きさは1μm前後と言われています。

10μmの隙間は、彼らにとってはとても大きな空間なのかも知れません。

人間が立っているときの横幅、しっかり考えたことないですが、60センチくらいですか(?)、幅6メートルの門に向かって入っていくのは大変贅沢に広いです。

我々の医療は、その限界にちゃんと挑戦できているのだろうか?とふと考えるときがあります。

30μmの隙間なら僕らにとって18mですから

 

私はマイクロスコープを使って約20倍の拡大をしながら治療をすることがあります。

そのとき、こんなことも考えます。

我々は、1/20の小さな動きでその大きさに対応しきれているのか、と

 

それでも、見なければ、見えなければ、しっかりとした診断と治療ができないわけですから、マイクロスコープは必要です。

 

このような物理的限界を超越するマテリアルの開発を、臨床医師の立場ではありますが、開発企業とディスカッションしております。

 

細菌が簡単に通り抜けることができないような工夫、現存する材料のなかでもそれが一番達成可能なものを選択するように、最新情報を取り入れることが大切だと思っております。

 

 

 

大竹貫洋