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2009年10月26日 (月)

歯軋り はぎしり

噛み合わせがおかしいような気がする、噛んだときに違和感がある、どこで噛んだらいいのかわからない、という患者さんがいます。特に大学病院で非常に多く聞く訴えです。

もちろん、実際に噛み合わせの調整が必要な場合もあります。一方で、噛み合わせには問題がないのに症状が消えない患者さんもいます。

 

これらの誘引のひとつに歯ぎしり(ブラキシズム)や食いしばり(クレンチング)の習癖があげられます。歯ぎしり、食いしばりは顎関節やその周りの筋肉、歯に大きなストレスを与えるために、顎関節症や歯の破折を引き起こすこともあります。

 

こういった習慣を持つ患者さんの場合には、どんなに噛み合わせを調整しても、かぶせ物を作り直しても、症状が消えないことが多々あります。さらに習慣なので、これらをやめるようにする、ということは非常に困難で、長期にわたる治療になることが多いのです。

 

歯科医の間ではよく知られていることですが、一般にはあまり認識されていないので、かぶせ物や過去の治療のため、あるいは自分の歯並びのためではないかと悩まれる人が多いこともあり、今回ブログに書いてみました。

 

本を読んでいるとき、テレビを見ているとき、噛み締めていませんか。気づいたら意識して上下の歯を離してみましょう。こういう小さなことでも改善の一歩になるのだそうです。もちろん、症状に応じて本格的な治療が必要な場合がありますので、まずはご相談ください。

 

                      月曜担当 小椋